南沢疎水道
測量技術は
世界最高水準の技術レベル
この「南沢疎水道」は、相川金銀山の坑道から出た湧き水を海に排出するための排水坑道じゃ。鑚(たがね)と鎚(つち)だけの手掘りで、1691年(元禄4年)から5年の歳月をかけて、たがねと鎚(つち)だけの手掘りで全長約1キロメートル掘っておる。貫通した時には一気に水が流れ落ち、それまで水没していた多数の坑道が復活したんじゃ。掘削には西洋の測量技術を取り入れ、6か所から同時に掘り進むという画期的な方法が導入されたにもかかわらず山側と海側の貫通点の誤差はわずか1メートル弱という当時としては世界最高水準の技術レベルじゃ
地下トンネルが将棋の駒みたいな形になってる!
トンネルの断面は五角形で将棋の駒型になっておる。強度を高めるためとか、上に隙間をつくり空気の流れをよくして排水しやすくするためとか諸説ある。職人が技を競い合ったのではないかという見立てもあるが、真相は謎である。岩盤が硬く1ヶ月に16メートルしか掘れなかったのじゃ。トンネルの部分によって職人の技術の差で綺麗な五角形とそうでないところがあるのが面白いのう。
Information
鉱山内の湧水を海へ排水するため、1691年(元禄4)から6年をかけて手掘りで掘り抜いた総延長922メートルの排水用坑道。6か所から同時に掘削され、その進度は1か月で51尺(約15.9メートル)という速さであった。疎水道開通時の合流地点には誤差がほとんどなく、当時の測量技術の高さがうかがえる。現在も坑内の水は相川湾に流れ続けており、塩釜神社近くの川で湧き出す様子を見ることができる。
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施設基本情報
所在地 | 新潟県 佐渡市 相川相川南沢町 |
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交通案内 | きらりうむ佐渡から徒歩約10分 |
駐車場 | 有り(無料):「きらりうむ佐渡」駐車場を利用:(普通車157台、大型バス3台) |
電話番号 | 0259-74-2215(きらりうむ佐渡/8:30~17:00) |
営業時間 | 内部非公開 |
ホームページ | https://www.city.sado.niigata.jp/site/mine/4521.html#5 |
こんな地下トンネルを江戸時代にどうやって掘ったの!?