上相川鉱山集落跡

上相川鉱山集落跡

鉱山労働者でにぎわった
「上相川千軒」

こんな山の中に、にぎやかな鉱山町があったなんてびっくり!

上相川は「道遊の割戸」のすぐそばにあって、江戸時代に相川金銀山で働く人々が暮らした集落だったんじゃ。最盛期は江戸時代の初期で、その頃は「上相川千軒」とも呼ばれ、たいそう賑わったんじゃ。1652年(慶安5年)の上相川には、22の町があり513軒の家があったと記録に残されておる。斜面を造成した平坦地や石垣、道路跡、寺社跡などが今でも見られ、往時をしのばせる。この町が「相川」という地名の発祥の地だとも言われており、後の鉱山町相川の礎となったとも言えるであろう。

地図に記されている町名が、人の名前みたい?

良きところに気づいたのう。町には「九郎左衛門町」「弥左衛門町」といった山師の名がつけられることが多かった。山師が大勢の鉱山労働者を抱えて一緒に暮らしていたことがよくわかる。さらに町が発展すると鍛冶職人たちが集まった「鍛治町」や、金を取り出す製錬所がある「床屋町」など、職業ごとに町がつくられていった。その時代の生産技術や生産組織に合わせて町も変化していったんじゃ。

Information

1600年(慶長5)、相川金銀山の発見に伴い誕生した鉱山集落。ゆるやかな山の斜面を段切りして造成した短冊形の町割や道路跡などが、ほぼ当時のまま現在も残されている。史料から、山師や金穿大工、鍛冶職人など住んでいたことが分かっている。17世紀半ばの記録では、22の町と513軒の家があったとされ、「上相川千軒」といわれた賑わいぶりがうかがわれる。

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施設基本情報

所在地 新潟県 佐渡市 上相川町ほか
交通案内 きらりうむ佐渡から路線バスで約10分(「金山茶屋前」下車)、徒歩約20分
きらりうむ佐渡から車で約10分
駐車場 有り(無料):金山第3駐車場(普通車170台) ※夜間閉鎖
電話番号 0259-74-2215(きらりうむ佐渡/8:30~17:00)
営業時間 夜間の立入りは危険なため、見学はご遠慮下さい。
ホームページ https://www.city.sado.niigata.jp/site/mine/4521.html#6